Honey Odyssey

蜜源植物、中央ヨーロッパ

Trifolium pratense

L.

ムラサキツメクサ(アカツメクサ), Rotklee(ドイツ語名), Wiesen-Klee(ドイツ語名)

ムラサキツメクサは草地や疎林に生える在来のマメ科植物で、5月から10月に開花する。赤い頭花を訪れるのは主にマルハナバチであり、長舌の Bombus hortorum はこれをはっきりと好む一方、ミツバチは小花の約7 mmの深さまでしか届かない。結実は完全に昆虫による送粉に依存している。

Trifolium pratense
写真:hedera.baltica from Wrocław, Poland、CC BY-SA 2.0

わかっていること

この植物と結びつくハナバチ

見分け方

  • 高さ15~40 cmで三出葉をもち、頭花は球形から卵形で直径1.5~3 cm、ほとんど柄がなく、最上部の葉に包まれている。

    確認された事実[2]
  • subsp. pratense の花は赤く、茎と萼にはわずかに毛があるだけである。

    確認された事実[1]

開花時期

  • Info Flora は、スイスにおけるムラサキツメクサ(subsp. pratense)の開花期を5月から10月としている。

    確認された事実[1]

生育する場所

  • Info Flora は、ムラサキツメクサをスイスの在来種とし、丘陵帯から亜高山帯、ときに高山帯の草地や疎林に生えるとしている。

    確認された事実[1]
  • スイスにおける典型的な生息地は肥沃な草地と放牧地で、低地のオオカニツリ草地や山地帯のキンイロカニツリ草地を含む。

    確認された事実[1]

ハナバチに提供するもの

  • チェコの Pladias データベースは、開花期を5月から10月とし、送粉者のスペクトルでマルハナバチを最初に、次いでミツバチ、単独性のハナバチ、その他の昆虫を挙げている。

    確認された事実[3]
  • 英国の記録団体 BWARS は、長舌のマルハナバチ Bombus hortorum が、ムラサキツメクサの花が利用できるときにはそれを非常にはっきりと好むとしている。

    観察[4]
  • 英国の記録団体 BWARS は、長角のハナバチ Eucera longicornis が西欧で訪れる花の中に、ソラマメ属、エンドウ、シロツメクサとともにムラサキツメクサを挙げている。

    観察[5]
  • スウェーデンの研究は、ムラサキツメクサの結実は完全に昆虫、主にマルハナバチによる送粉に依存しているとしている。

    確認された事実[6]
  • スウェーデンのムラサキツメクサ畑では、短舌のマルハナバチ2種がマルハナバチ群集に占める割合が、1940年代の40パーセントから現在の群集では89パーセントに上昇した。

    確認された事実[6]
  • 1969年の英国の研究は、ムラサキツメクサの小花は一般にミツバチの舌より長く、ミツバチは花冠筒の7 mmの深さまで届くことを見いだした。

    確認された事実[7]

蜂蜜

  • ムラサキツメクサは欧州で単花蜜をもたらす植物種の一つに挙げられており、ドイツは生産国の一つである。

    確認された事実[8]

出典

  1. Info Flora. Trifolium pratense L. subsp. pratense. Online species page, Das nationale Daten- und Informationszentrum der Schweizer Flora (text from Flora Helvetica). リンク
  2. Info Flora. Trifolium pratense L. (aggregate). Online species page, Das nationale Daten- und Informationszentrum der Schweizer Flora (text from Flora Helvetica). リンク
  3. Pladias: Database of the Czech Flora and Vegetation. Trifolium pratense, taxon data page. リンク
  4. Bees, Wasps and Ants Recording Society (BWARS). Bombus hortorum species account. リンク
  5. Bees, Wasps and Ants Recording Society (BWARS). Eucera longicornis species account. リンク
  6. Bommarco R, Lundin O, Smith HG, Rundlöf M. (2012) Drastic historic shifts in bumble-bee community composition in Sweden. Proceedings of the Royal Society B 279(1727): 309-315. doi:10.1098/rspb.2011.0647 リンク
  7. Hawkins RP. (1969) Length of tongue in a honey bee in relation to the pollination of red clover. Journal of Agricultural Science, Cambridge 73: 489-493. Summary read on the Cambridge University Press page. リンク
  8. Persano Oddo L, Piana L, Bogdanov S, et al. (2004) Botanical species giving unifloral honey in Europe. Apidologie 35 (Suppl. 1): S82-S93. リンク

最終確認日: 2026年10月30日. このページのすべての記述は、引用した出典と照合した。